源氏物語「朧月夜」から学ぶ「付かず離れずの距離感」

綺羅女プロデューサーOkeiです。

 

Okeiは普段、キャリアコンサルタントとして仕事をしているのですが、

今度、その最上級の資格である、1級キャリア・コンサルティング技能士の試験を受けます。

 

12月に学科試験と実技試験の論述試験があり、

2月に実技試験の面接試験があります。

 

実は一度受験をして、学科、実技とも不合格・・・しかも実技の面接では時間を勘違いするという大失敗。

もう受けない!と1年に1回しかない試験を1度休んでしまったのですが、今年は受けることにしました。

 

ちょうど娘が受験生ということもあり、仲良くお勉強しています。

だんだん試験日が近づいてきて落ち着きません。今年の秋は紅葉を見る余裕はなさそうです。

 

さて、今日の登場人物は「朧月夜」です。

宮中で華やかな春の宴が催され、源氏は歌の才能、舞の才能を遺憾なく発揮し、周囲の人を魅了します。

 

文章で読むと想像が膨らむのでやはりいいですね~。

普段、源氏のことをけちょんけちょんに書いてしまっているOkeiも、素敵な源氏像に興味をそそられます。

 

でもそそられたのは一瞬で、その宴が終わった春の夜、源氏の悪い癖がまた・・・

なかなか寝る気になれずにあちこち歩いていて、たまたま戸口が開いている部屋を見つけます。

 

「不用心な・・・こういうことからまちがいがおこるものだ」(人のせいにすな!)

と、中をのぞき、たまたま歩いてきた姫をつかまえて言葉巧みに自分のものに・・・。

姫が歩きながら「朧月夜に似るものぞなき・・・」と歌っていたことから「朧月夜」として描かれています。

このネーミングは素敵ですね。

 

しかし、ほんとに、平安時代って男女とも自由だったのですねぇぇぇぇぇぇぇぇ~。びっくりするわ~。

 

そして明け方になり、源氏が出ていこうとするときに、姫に名前を教えて欲しいと言いますが、

「朧月夜」は「本当に知りたかったら自分で探してください。そうでなければ私への想いは

本物ではなかったということでしょう」というようなことを言って拒みます。

 

仕方なく源氏は扇だけ交換して、後ろ髪を引かれつつ帰り、案の定、その姫のことを忘れられなくなります。

 

ええ感じですね♪

「朧月夜」はまだ若い設定なのに、この距離感の保ち方は素晴らしい♪

 

よく、「釣った魚にエサはやらない」などと言いますが、

それは、付き合っていた頃は彼女に対して素敵なプレゼントをしたり、旅行に連れて行ったりしていた彼が、

結婚したとたん、プレゼントもせず、旅行にも行かず、妻を放置してしまう、という意味です。

(最近は女性も稼ぎますのであまり聞かなくなりましたがね。もしかして死語???)

 

そうならないためには、女性は自分というものをしっかりと持ち、男性に頼ることだけを考えないこと。

出し惜しみをしましょうとは言いませんが、この人は奥が深いな~、会う度に新しい発見があって、

また次が楽しみになるな~と思ってもらえる人になること、ですよね。

 

これは、男女の関係だけではなく、例えば営業の仕事をしていてよくある失敗談として、

「うちの商品にはこうこうこんなにいいところがありまして・・・よかったらぜひ♪」と、

自社の商品のいいところをまくしたて、相手から下に見られてしまう、ということがあります。

 

こちらからまくしたてるのではなく、相手の「知りたい」という気持ちを高ぶらせ、聞いてもらうことが大事です。

そのためには自分自身の人間的魅力を高めておき、相手にとって価値のある人間だということを知ってもらい、

この人の話を聞きたい!と思ってもらえる存在になることが大切です。

 

自分から距離を詰めると相手は逃げてしまうものなんです。

 

次のコラムは「六条御息所」です。

 

 

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