綺羅女プロデューサーOkeiです。
9月末から大学の秋の授業が始まりました。
Okeiは大阪経済法科大学というところの、2年生の「キャリアデザイン演習」
3年生の「キャリア演習」を担当しているのですが、毎週金曜日1限~4限みっちりなのです。
90分×4コマです。
午前中はまだ大丈夫なのですが、午後からだんだんと頭が回らなくなり、
4限ともなると、眼がくぼみ、疲れから意味不明な事を口走ってしまったり、
同じことを何回も言ってみたり、質問されてもすぐに返事ができなかったりと、
怪しい感じになってしまっています(笑)
でも、かわいい学生のために、眼がくぼもうと、挙動不審になろうと、頑張ります!
さて、今日取り上げる登場人物は「葵の上」です。
「葵の上」にはまた後にも登場してもらう予定ですが、まずここでは源氏との不仲の原因、
「葵の上」にとっての幸せって?などを考えてみたいと思います。
「葵の上」は左大臣と、桐壺帝の妹である大宮との間に生まれた身分の高い令嬢で、
東宮妃になるべく姫として育てられてきたのが、臣下に下った4つ年下の源氏の正妻となった人です。
その時点で、なぜ自分が東宮妃ではなく源氏の正妻にならないといけないのか?
せっかく女性として最高の身分を手に入れようとしたのに、なんであんたと?
という思いがあったのかもしれませんね。
その上、自分は源氏よりも4つも年上。年下の美男子に対する引け目もあったのでしょう。
最初から心を開く機会もないまま、夫婦になり、実際に源氏の美男子ぶりに心が揺れる事があったとしても
別の女性の所を渡り歩いているような源氏に、心の扉はぴったりと閉じてしまったのです。
「葵の上」はプライドが高く、源氏に上手に甘える事ができない、可愛くない女として書かれていますが、
「葵の上」の気持ちに寄り添って考えてみると、違う景色が見えてきます。
東宮妃になることを望まれ、育てられたのが、周りの都合で源氏の正妻になり、
その源氏はとってもプレイボーイなのに父親や帝の信頼は厚く、自分だけが悪者になってしまっている。
「葵の上」の元を訪れた時の、源氏の言い訳めいた話しっぷりにもムカつきます。
ただ、「葵の上」が年上で、才女であるならば、プライドを盾にするだけではなく、
源氏に対してもう少し違う接し方もできたのではないかと思うのです。
年を入れ替えるわけにはいきませんから、年上女房として源氏を手の平に乗せて転がしてやればよかったのに。
女性として魅力的なところを存分に活かし、源氏を引きつけ、浮気には気づかないふり、
この人が正妻で良かったな~と安心する寸前に「んじゃまたね」とそっけなくする。
そんな悪女ぶりができれば、源氏の見方も違っていたと思うのに。
あれ?違うかな?いつの間にか悪女のススメになってしまっている!(笑)
女性は素直が一番、変なプライドを捨てて男に甘えるべし。そんな考えが大半だと思うので、
ちょっと逆らってみました!
次のコラムは「典侍」です。