確定拠出年金で「じぶん年金」作り! Vol.3

ベネフィット コンシェルジュの吉村です。
今年は清々しい季節が殆どなく、もう梅雨の季節がやってきました。
沖縄は5月8日に、九州や四国も5月下旬に梅雨入りしました。
近畿地方も来週の中頃にも梅雨入りするようです。

確定拠出年金③はiDeCo(個人型確定拠出年金)のメリット・デメリットについて説明します。
iDeCoは自分が拠出した掛金を自分で運用を指図し、積み立てた掛金と運用で得た運用益の
合計を60歳以降に年金として受け取る制度です。
上手に運用すればするほど、たくさんの年金が受け取れます。
受取方法は、年金だけではなく一時金を選択することも可能です。

【メリット】
1.老後資金の準備ができる

2.国の税制優遇がおおきい
 「拠出」、「運用」、「給付」の各段階で税制優遇が受けられます!
<拠出>
自分で出した掛金は全額所得控除の対象になるため、年末調整や確定申告で申告すれば
所得税や住民税が安くなります。
例えば、毎月1万円を拠出した場合、年間で12万円になり、それを他の所得から控除
することができます。
所得税と住民税あわせて20%の税率の方なら、約2.4万円の税金が軽減されます。
<運用>
運用で得た収益には税金がかかりません
通常は預貯金の利息や、投資信託などの値上がり益や分配金には20.315(震災復興税含む)
の税金が徴収されますが、iDeCoで運用した場合、税金は徴収されません。
若い時期に加入すると、長い期間を非課税で運用することができます。
<給付>
年金で受け取る場合は公的年金等控除の対象になり、一時金で受け取る場合は退職所得控除の
対象になり、いずれも税金が軽減されます。

3.運用商品にかかるコストが安い
投資信託の場合は、販売手数料や信託報酬という費用が掛かりますが、iDeCoの場合は
販売手数料はかかりません。
また信託報酬も一般で購入するよりは低コストです。

【デメリット】
1.原則60歳になるまで引き出せない(中途脱退や途中引き出しはできません)
2.運用リスクは自己責任、運用が悪ければ元本割れの可能性もある
3.口座管理手数料がかかる(契約する金融機関により異なります)

以上、メリット・デメリットをあげましたが、その中でも税制優遇のメリットは非常に大きいです。
自分の将来の年金を、国の税制優遇を受けながら準備できるiDeCoは「じぶん年金」作り!の
手段として検討していただく余地はおおいにあるかと思います。