「良い加減の投資法」⑥ -「頭使新拓」編-

こんにちは、金融・投資 教育コンサルタントの須原光生です。

世の中、ビックリすることが沢山ありますが、「トランプ大統領の誕生!」「イギリスのEU離脱!」。

この2つの出来事は、専門家のリサーチや世界中の意向が全く裏返りになる、私の提唱している「予想
(よそう)」の反対読み「うそよ」の大きな実例になりました。

と同時に、今後の政策次第では為替や株式市場などの金融面、貿易や規制緩和の経済面、防衛面等々、
日本へも大きな影響を与え、私たちの生活を大きく変化させることにもなるかもしれない、目が離せな
い大事件になります。

専門家の意見や予想、みんなの同一的方向を鵜吞みにせず、自分の「分析力」・「判断力」・「自己責
任力」を高めて、自己感性を磨くことの大切さを改めて思い知らされる出来事でした。

2001年から、少子高齢化の中で「自己責任の年金で老後に備えなさい!」と自分で運用する「確定
拠出年金=日本版401K」が導入されて15年が経過しています。

2017年1月から制度も拡大して「公務員」「専業主婦」も利用できるようになります。

しかし、15年3月の企業年金連合の調査で資産残高の58%は元本確保型の商品で運用している結果
でした。正直、“すずめの涙金利” の運用で手数料などを引くと元本だけが残る結果が予想できます。

一方、米国の16年版資料では、安全確保型の商品比率は20歳代が3,4%、60歳代で15,8%に
過ぎないようで、日本人の安全重視型の国民性が如実に表れています。

私のような投資を教育する立場の者は、資金が手元に戻らない期間が長い商品は、ゆっくり時間を掛け
て収益を期待する運用を推奨しますが、収益を見込むより安全重視型運用の人は「確定拠出年金」をす
る必要はないと思えます。※税制の優遇は考慮なし。

将来は、間違いなく運用次第で年金や資産の額が大きく変化し、それぞれの老後生活に大変影響する時
代に入ります。

値上がり益を得る投資運用は、不確実で結果「倒死辛多苦(とうししんたく)」になると避ける傾向の
人は、将来自分へのお金という ”血液” の流れが悪くなると思って、「頭使新拓(とうししんたく)」
を意識する投資家が増えることを望む限りです。