「良い加減の投資法」⑨ -「休むべし」編‐

こんにちは、金融・投資 教育コンサルタントの須原光生です。

最近、電車の中で若いビジネスマン同士がこんな会話をしているのが聞こえました。

「会社“ブラック”になった。」と発言すると、
相手は「良かった、黒字回復で!ボーナスも期待できるようになるね。」と返答があると、
「実は会社は職場環境が悪い“ブラック”だ」と言って嘆いておりました。

職場環境が悪い“ブラック”とはどんな状態か

1.年間休日(有休も含め)が極端に少ない
2.社員を大切にせず、使い捨てにする
3.大量の離職が繰り返されている
4.長時間の労働が恒常化している
5.残業代が支給されない
6.昇給は全くないか、しても少額である
7.パワハラ・セクハラが日常茶飯である
8.同族経営で社員の意見は通らない

このような環境でお仕事をされている方は、「身体」・「心」・「お金」の3つの健康を
短期的にも長期的にも著しく損なう恐れがあります。

まずは「身体」と「心」のために、無理やりでもゆっくり「休むべし」が大切です。

そして「改善を訴えて仕事を続ける=買うべし」か「早く辞める=売るべし」かの選択が
必要不可欠です。健康を害してからでは後の祭り、取返しが付かないことになります。

人生の優先順位をしっかり考えましょう。

参考までに、株式投資は企業業績の変化が大きく影響するので、関心を持ち続けることが
非常に大事です。

黒字は「サープラス surplus」
赤字は「デフィシットdeficit」

と英語で言うので間違わないようご注意ください。

また、株式投資の世界は「売り」と「買い」のどちらかしかないと思いがちでしょうが、
それは誤りです。

「休む」ことの大切さを示唆した「売るべし 買うべし 休むべし」という格言があります。

一例として

値上がりしてきた会社は、まだまだ上がると欲が出てきた時が「売るべし」

下がり続けている会社は、そろそろ大底の好機として「買うべし」

利益が出ればもっと取りに行ける“うぬぼれ”や、損をすればその分を取り返そうと
する“あせり”から冷静さを欠く状態になる時や、マーケットが今、過熱状態なのか、
平熱状態なのかどうか、全く自信の持てない時はしっかり「休むべし」

仕事や株式投資も、時には勇気を持って「休むべし」が、未来を掴む近道となることを再確認
するのが賢明です。