和ごころコンシェルジュの裏野由美子です。
定期的に開催しております和食のマナー講座ですですが、
受講生の皆さんが共通しておっしゃることが、
『お箸って奥が深いんですね!』ということです。
そうなんです、お箸のマナーだけで何時間でも話ができるほど
お箸の歴史や他国との違いそしてマナーは本当に奥深いのです。
「お箸の国日本」と言われているぐらい、日本人とお箸は切ってもきれません。
しかし1年365日毎日使うお箸なのに、あまりにも身近過ぎて、
みなさん興味もなければマナーがあると自体知らない方も多いです。
お箸は箸先5分(1.5cm)多くて1寸(3cm)しか汚してはいけないんですよ!
というと、皆さん驚かれます。
お箸使いが上手い=マナーができている人と言っても過言ではありません。
毎日使うものだから、一度きちんと基本を知ればあとは習慣になります。
ぜひ、お箸のマナーを知ってマナーが出来ている人になって頂きたいです。
今回のNIKKEIプラス1にちょうどお箸の記事が載っていました。
「食事の際のお箸の置き場所は?」という記事です。
お箸のおき場所迷いますよね。
箸置きがあっても、一回一回箸置きに戻すのは面倒くさいですよね。
分かります、その気持ち。
しかし多くの方がやっているお椀やお皿の上にお箸を置くことは、
「渡し箸」といって、実はやってはいけない行為なんです。
お箸がお転げ落ちるかもしれないですし、
自分の口が付いたお箸をみなさんに堂々と見せるのも恥ずかしいですね。
他に理由はたくさんあります。
また、語れば長くなるので、その辺は和食のマナー講座で詳しく説明しております。
また機会があればこちらでもお伝えしていきたいと思います。
箸置きがある場合は、お椀やお皿の上にお箸を置かず、
一回一回箸置きの上に置いてくださいね。
また、箸置きが無い場合は、折敷(あしのついていない御膳・お盆)があれば
折敷(おしき)の左縁に箸先一寸ほどかけて置きます。
箸袋があれば、箸袋を箸置きがわりに使って下さい。
箸袋もそのままでもいいですが、千代結びにしたり、
山折りにしてそこにお箸を置くのがいいですね。
箸置きも折敷も箸袋もない場合は、
一番小さい小皿の縁に箸先だけをかけて置きましょう。
そして、食べ終わったら、
箸置きがある場合は箸置きの上に箸先を3cmほど出しておきます。
箸袋がある場合は結んだ箸袋に箸先を差しておくか、箸袋に戻します。
最近は気を利かせて箸袋の先を折って、
使用済みですの合図をしてくださっている方もいらっしゃいます。
折敷の場合は、折敷の手前側の中央部分にじかに置きます。
お箸の置き方だけでも色々なマナーがありますが、
自分が汚した部分を相手に見せないようにするにはどのようにすればいいかを考えると、
おのずと置き場所も決まってきますね。
最近では、海外から来られた方が、ちゃんとお箸のマナーを学ばれて
日本に来ているのか、みなさん上手に使われます。
我々も「お箸の国日本」の名に恥じないようにしていきたいですね。
お蔭さまで11月まで和食のマナー講座は満席となりました。