和ごころコンシェルジュの裏野由美子です。
先日、当店で「惹かれるお茶のお話と魅せるお箸の作法という」
お茶会を開催しました。
気軽に抹茶を点てて、自分流の家元になっていただくという企画です。
急須で簡単に美味しいお茶を淹れる方法や、
初めてでも、ダマを作らず抹茶を点てる裏技を皆さんで体験していただきました。
皆さんのご感想は
「お茶はルールやマナーなど型苦しいイメージがありましたが、、
もっと気軽に楽しんでいいのだとわかりました。」
「日本のよき文化に、こんなに気軽に触れることが出来てよかった。」
「とりあえず家で、急須でお茶を淹れる。抹茶を点てる事をしたいと思います。」
「体にいいだけでなく精神的にも癒されました。」
など、とても喜んでいただきました。
自分で点てたお茶はやはり一味違うようです。
抹茶の頂き方も皆さんで練習です。
最近は得意先や訪問先で抹茶を出されることもあり、
「えっ!どうしよう・・・」とならない為に
基本の頂き方だけ覚えて帰っていただきました。
ちょうど今回のNIKKEIプラス1のマナーのツボにも
「訪問先で抹茶がでてきたらどうするという記事です。」
訪問先で抹茶とお菓子が出ていたらどちらから先に頂きますか?
①抹茶を飲んで菓子を食べる
➁菓子を食べて抹茶を飲む
正解は②です。
煎茶の場合は喉を潤してからお菓子をたべます。
抹茶の場合は先にお菓子をたべます。(お茶の苦みや胃への負担を和らげるため)
まず、お菓子の頂き方としては、
軽く会釈をし、添えてある黒文字などを使って
左側から一口大に縦に切り食べていきます。
横に切ることは切腹を連想させるということから、嫌がられますので、
お菓子が大きい場合などは、先に縦に切り横に切っていただきます。
ここで・・・お菓子を全部食べきるまでは、抹茶を頂いてはいけません。
ケーキとコーヒーのように、お菓子を一口づつ食べながら交互に抹茶を飲むということは
茶道の作法ではタブーとされていますので、気をつけてください。
食べきれない時は、懐紙に包んで持ち帰ります。
次は、抹茶の頂き方です。
お茶碗を右手でとり、左手のひらにのせ、胸のあたりまで持ってきて一礼
必ず両手で扱うようにしましょう!
抹茶茶碗は飲む人の方に正面(模様)を向けて出されますので、
飲むときは正面(模様)に口をつけるのを避けてくださいね。
お茶碗を時計回りに2回まわした後、口をつけで2口~3口で飲み切ります。
全部飲み終わるまで、机の上には置かないようにしましょう。
飲み終わる時、「スッ」と音を立てて、吸い切をします。
(おいしくいただきましたという合図です。)
飲み終えたら、お茶碗の飲み口を、左から右に1回、右手の指でぬぐいます。
お茶が右手に付いた場合は懐紙などでふきます。
反時計回りに2回回し、お茶碗の正面を自身の方に戻します。
茶道では、ここでお茶碗を拝見するのですが、
粗相をするといけないので、やめておきましょう。
抹茶がスーパー緑黄色野菜として注目され、
色々なところで、抹茶が出される機会が増えているようです。
こんな時、スマートに頂くことが出来れば素敵ですね。