「NIKKEIプラス1から読み解く由美子流うんちく VOL.15 お肉といえば」

和ごころコンシェルジュの裏野です。

暑さ寒さも彼岸までと申しますが、

関西では、奈良 東大寺の「お水取り」として知られている

東大寺・二月堂の「修二会」が終わらないと

暖かくならないと言われています。

関東で、春を告げる風物詩は何でしょうか?
 

さて、今回は、2月11日の「NIKKEIプラス1 たどって!なるほど!」から

「お肉といえば西は牛、東は豚なぜ?」という記事です。

 

私は食に携わっているものとして、同じ日本なのに

西日本と東日本でこんなにも食文化の違いがあるのかと

不思議に思うことのひとつに、この牛肉と豚肉の違いがあります。

 

関西で「肉」といえば牛肉をさします。

肉じゃがや肉まんは牛肉であり豚肉ではないのですが、

関東の方に聞くと豚肉だそうです。

関西で「肉まん」は、豚の場合は「豚まん」と呼びますよ~

 

では、なぜこのような違いがあるのか?

記事によると2002年に「お肉といえば何の肉」という

アンケートを取ったら新潟糸魚川~静岡構造線を境界線として

東日本は豚肉で西日本は牛肉とくっきりと分かれたということでした。

 

何故かというと、江戸時代の農耕用動物の違いと重なるそうです。

西日本は「牛」が中心で東日本は「馬」が農耕用として、

大切にされていたそうです。

ただ、当時、食用としては東日本でも牛肉を食べていたとのこと!

しかし、日清・日露戦争がはじまり軍事食料として牛肉の缶詰が戦地に送られ

牛肉不足になった時、西日本では、農耕用の牛を食用に転用したが、

東日本では、馬肉は肉質が固く量が取れない為、馬肉を食用にはせず、

代わりに狭い土地でも飼育でき、生まれてから出荷するまでの期間が

牛の5分の1で、たくさん出産する豚肉を食用にしたことで、

東日本に豚肉が広まったそうです。

 

以前、エスカレーターの立つ位置も関東と関西では左右逆

というコラムを書きましたが、

歴史を辿るとそれぞれちゃんと理由があり面白いですね。

 

東日本と西日本の食文化の違い、

もう少し深堀したいと思いますので、この続きは次回のコラムで