「NIKKEIプラス1から読み解く由美子流うんちく VOL.6 右か左か エスカレーター片側空け、どうして?」

和ごころコンシェルジュの裏野由美子です。

さて、今回の記事は

【右か左か エスカレーター片側空け、どうして?】です。

 

大阪から京都や東京に行くと、いつも「あっ反対やった!!」と

乗ってから気づくエスカレーター

いったいどっちが正解なの?と疑問に思っていました。

 

大阪は右側に人が立ち左側を開けており、

京都や東京は左側に人が立ち右側を開けているのですが、、

 

そもそも、いつからこのようになったのかということが、

記事に書かれていました。

 

 

まず、日本で最初のエスカレーターは大正3年(1914年)に

東京の三越呉服店(当時)と、

上野で開いた東京大正博覧会の時だそうです。

 

そして、なんと片側空けが始まったのは1967年の

大阪が最初だそうです。

 

阪急梅田駅(大阪市)の1階と3階を結ぶエスカレーターができ、

阪急電鉄が「左側をお空けください」と放送を始めたそうです。

 

70年の大阪万博でもエスカレーターの

左側空けを来場客に呼びかけ、定着したそうです。

 

では、何故左側空けを呼びかけたかというと

「ロンドンの地下鉄にならった」との

説があるそうですが、真相は確認できないとのことです。

(ちなみに阪急梅田駅の放送は98年に打ち切っています。)

 

また、東京の右側空けは80年台に自然発生したそうです。

 

人や車の流れに詳しい東京大学教授の西成活裕は

「片側空けは人間にとって気持ちのいい乗り方」で、

歩く人は先を急げるし、立っている人は通路を

譲って思いやりを示せるという

双方に利点があるから定着したと

おっしゃっています。

 

始めはルールとして始まりましたが、

同調しやすい日本人の性格もあり、

自然と秩序が生まれて片側空けが

マナーとして定着したそうです。

 

世界では、どうなのでしょか?

 

圧倒的に大阪と一緒の右側立ちが多いそうです。

イギリス・フランス・アメリカ・中国は右側立ちで、

シンガポール・オーストラリア・ニュージーランドは

左側立ちだそうです。

 

そういえば、

「大阪のエスカレーターの乗り方は世界に倣っている」と誰かが言っ

ていた事を思い出しましたが、

外国でもバラバラなのですね。

こっちが正解というのはないようです。

 

日本エレベーター協会は、

片側空けは安全面では問題が多く、

エスカレーターの設計は「歩くことを想定していない」ので、

手すりにつかまろうキャンペーンを

JR各社、主要私鉄とともに打っているそうです。

 

これから、2020年の東京オリンピックに向け

外国人観光客が増加するでしょうが、

大阪・京都・東京で乗り方が違うエスカレーターに

戸惑う外国人観光客が急増するのでは?

と心配している和ごころコンシェルジュです。

 

安全のためにも、右空け・左空け・走行不可の

どれかに日本で統一したほうが良いのでは・・・

長くなりましたね。

次回もお楽しみに