源氏物語「源典侍」から学ぶ「女性の歳の重ね方」

綺羅女プロデューサーOkeiです。

名刺にこの肩書きを書いていると、みなさん読み方に苦心されます(不親切でごめんなさい)

「きれおんな」「きれいじょ」「きらおんな」・・・・・・
「おっけいさん???」

惜しい!「きらじょプロデューサーおけい」です。そこんとこ4649!(笑)

さて、今日の登場人物は「源典侍」です。
歳の頃57~8歳とされています。

今の57~8歳の女性というと、まだまだ若く、老女という感じではありませんが、
当時は40歳で老年と言われていたそうで(Okeiも老年やん!)
50代後半の女性となると、相当な年配者として見られていたと思われます。

だって、源氏、「お祖母さま、といった年なんだから、年齢に対して敬意を表しなければ」
などと考えているんだから。失礼だわ。

そもそも源氏が源典侍に興味を持ったのは、年配ながら色好みの女性だったから。
いつものように、源氏が自分から言い寄ったのです。

源典侍は色好み色好みと叩かれていますが、教養の深さや琵琶の腕前などは素晴らしく、
Okeiとしてはかっこいい女性に映ります。

源氏との、歌を引用しながらの会話などは「ほほぉ~!」と思いました。
教養というものは、こんな風に使うのだなと。

今流行りの、有名大学の現役生や卒業生がその大学の看板を掲げて勝負するクイズ番組とか、
Okeiはちょっと苦手です。
クイズの内容とかは、高校生の子どもたちと純粋に勝負できて楽しいんですけどね。

話を戻して、源氏が源典侍と関係を持ったということを聞きつけた頭の中将は、
自分も自分も!と、これまた源典侍と関係を持ってしまいます。
そして、ある日、鉢合わせ(笑)

源氏が源典侍と一緒に中にいることを知りながら、頭の中将はわざと大きな音を立てて近づき、
屏風を倒し、怒り狂っているそぶりを見せ、源氏を慌てさせますが、
途中で源氏も相手が頭の中将だと気づいて、二人で仲良く帰ってしまいます(どないやねん!)

そのどたばた騒ぎで源氏は袖を、中将は帯を源典侍のところに忘れてきてしまうのですが、
それを後日、それぞれ逆に届けた源典侍。

それはきっと・・・・・・・・・・・・・わざと???????????(笑)

若い二人の悪ふざけに、お灸をすえたのではないでしょうか。
その、物言わぬ攻撃、あっぱれです。

源典侍が色好みなのは非難されがちですが、それだけモテるということでもあります。
何より、コミュニケーション能力が抜群なところは、本当に見習いたいところです。

後ろ指をさされつつも、しっかりと自分の地位を築いているんですから。

女性が歳を重ねることを、日本では何かと悲観しがちだけど、歳を取ることは悪いことではない。
少々の事には動じなくなり、余裕が出て、周りの情景がよ~く見えてくる。

源典侍からはそんなことを教えてもらった気がします。

次のコラムは「朧月夜」です。

momiji

 

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