Benefit Concierge(ベネフィット コンシェルジュ)の吉村です。
5月20日 春日大社・興福寺の薪御能を観に行ってきました。
毎年、新緑の季節に行なわれている奈良の伝統行事で、平安時代の初期、薪猿楽が奉納された
のが始まりだそうです。
11時に春日大社の若宮神社の神殿の前で金春流能が奉納され、夕方に興福寺南大門で観世流能
と宝生流能と狂言があり、興福寺僧兵の手で篝火に火が入れられと、たちまち幽玄の世界へ。
日本の文化ってすごいなと、つくづく感じた一日でした。
さて、春日大社ですが、天平の文化が華やかな768年、称徳天皇の勅命により左大臣藤原永手
によって創建され、本殿は4棟並んで建っています。
ご祭神は第一殿に武甕槌命(たけみかづちのみこと)
第二殿に経津主命(ふつぬしのみこと)
第三殿に天児屋根命(あめのこやねのみこと)
第四殿に比売神(ひめがみ)
タケミカヅチノ神は、イザナギが妻のイザナミが生んだ火の神カグツチノ神の首を斬った時に
十挙剣についた血が飛び散って生まれた三神のうちの一神で、大国主の国譲りに貢献した神様です。
タケミカズチノ神は白鹿に乗ってきたとされるため、春日大社では鹿は神の使いとされています。
昨年、20年に一度の式年造替が行われ、朱も鮮やかなご神殿になっていました。
境内には摂社、末社として合せて61社もあり、その中の中心が若宮さんです。
人が生涯を送る間に遭遇する様々な難所を守ってくださる神々をめぐりご神徳を得る
「若宮15社めぐり」というのがあります。
そのうちの1社「夫婦大國社」は日本で唯一、夫婦の大國さまをお祀りした神社です。
夫婦円満や良縁を願っている方はぜひご参拝くださいませ。
春日大社参拝のあと、夕方の薪御能まで時間があるので、萬葉植物園でランチすることに
奈良の名物「柿の葉寿司」と「奈良の地酒!」を持ち込み、しばし静かに宴会です。
友人が家から漆器の酒器を持参してくれたおかげで、お酒は最高に美味、至福の時間でした。
フジの花は終わっていて残念でしたが、その分、人も少なくゆっくり散策もでき、「これはこれで
良いね」と言いながらも、次回はフジの季節に来ようと、しっかり約束を交わしたのでした。