日本晴

新米が美味しい時期。
先日いただいた滋賀県野洲市産「日本晴」は、甘みを感じる香りで、見た目はつやつやと光り、丁度良い歯ごたえのとても美味しいお米だった。
しかも、1kg300円という超リーズナブルで、懐にもやさしかった。

「日本晴」は、1970年から78年まで、日本の作付面積の第1位を占めていたメジャーな銘柄だった。
しかし、その後ずっと1位の座にある「コシヒカリ」の登場などにより、最近はあまり見かけなくなってきた。

「日本晴」は栽培が容易で多収性に優れているそうだ。
そして、おかずの味を邪魔しないあっさりした味は、どんなおかずにもよく合うとのこと。
すっきりとした甘みがあり、粘りが少なく硬さが程よいため、寿司米として最適であり、チャーハンや汁気のある丼物にも向いているとか。確かに、最近人気のモチモチしたお米で牛丼を作ると、べちゃべちゃになりそうだと想像できる。

作付面積は減少しているものの、ずっと作られているお米には根強いファンがいるのだろうと思う。
新品種も楽しいけれど、久しぶりにいただく懐かしい昭和の味の再発見はある意味新鮮だった。
今度「日本晴」を手に入れたら、ちらし寿司を作ってみたい。

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美しい暮らし研究家 あきやまひろみ
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