綺羅女プロデューサーOkeiです。
なぜか、Okeiが書く時には台風が接近中・・・(笑)
今回も九州、中国、近畿を通っていきそうです。
それにしても、10月に入ったというのに暑いですね!
夜になってやっと涼しくなってきたけど、昼間は30度ありました。
台風が過ぎると涼しくなるようです。
もう少しのガマンですね!
さて、今日取り上げる登場人物は「末摘花」です。
不思議な出会い、と言いますか、平安時代の男女の出会いって、
博打のようなものだったのですね・・・。
いや、源氏だからか??????
相手のことをよく知らないけど、一人で淋しい邸に住んでいる姫、
というだけで興味津々になり、文を送り、返事がないのにおしかけて、
顔もわからないまま夜を共にし、何度目かにやっと顔を見る、だなんて。
ほんとに不思議。
そしてその姫の容姿のことを、よくもまあ、あれほど悪く書くなぁと、
紫式部、こら!と言いたくなりました(笑)
容姿がよろしくない、というのは、ある程度のところは
持って生まれた部分なので、仕方がない。
でも、だからと言って、自分を磨くことを怠るのは、
大人女子としてはちょっと残念なところです。
「末摘花」は、文を返すという大人のマナーを「恥ずかしいから」と
ないがしろにし、源氏が来ても言葉を発せず、
(これは急な訪問で、ちょっとかわいそうだったけど・・・)
元旦の装束を勝手に贈ってきたり、
お付き合いの基本姿勢がちょっと・・・ですね。
今まで人と会うこともほとんどなく、
家の中で大切に育てられてきた、という境遇からなのでしょう。
でもね、もしもそういう境遇であっても、
教養がにじむ文を書き、
誰かが訪ねてきたときに、気の利いた会話をし、
マナーをわきまえていたら・・・
見た目がよろしくなかったとしても、周りに人は集まってくると思うんです。
それをしてこなかったことで「末摘花」は、自分の品格を
自ら落としてしまったということになるのではないでしょうか。
ああ、今回は女性側を反面教師にしてしまった・・・。
だって、源氏物語、突っ込みどころ満載なんだもの。
次のコラムは「葵の上」です。