「良い加減の投資法」⑦ -「外国人化」編 –

こんにちは、金融・投資 教育コンサルタントの須原光生です。

最近、ゴルフ、野球、サッカー、テニス、フィギュアスケートなど、日本人の選手が海外に渉り、外国
選手以上の活躍をしている姿に、嬉しさのあまり気付けば、テレビに向かって自然と応援の声が高まっ
ていることが多々あります。

今やスポーツ界では世界に通じる選手が多数現れ、日本人としてその選手に対して、誇り、勇気、尊敬、
希望、信頼、愛情、感謝、感動など称賛の言葉が自然と湧いてきます。

一方では、日本のサッカー・野球・ラグビーなどのスポーツチームの世界では、「助っ人」として外国
人選手や監督の起用が当たり前のようになっているのも事実です。

相撲界でも力士は単独で活躍していますが、横綱は全員モンゴル出身、幕内にもいろいろな国の出身力
士がいる状態で、「外国人化」は避けられない状況です。

因みにドルやユーロ、元の通貨はすぐに両替できますが、モンゴルの現地通貨は「トゥグルグ」で、外
貨に強い銀行でさえモンゴル通貨の両替は取り扱っていないらしく、為替面から見たら日本とモンゴル
は、思ったほど身近ではないと改めて感じました。

実はスポーツ界以上に、日本の株式市場はもっと「外国人化」になっています。
2015年度の株式分布状況調査で外国人の株式保有比率(金額ベース)は全体の29.8%、事業法人22.6%、
個人17.5%と一番高く、1日の売買比率=株式市場への参加比率は平均で60%を優に超えていて、日本
の株式市場では、外国人はなくてはならない存在になっています。

外国人の買いが多い日は値上がり、売りが多い日は値下がり、参加が少ない日は閑散相場で、日本人の
投資家の存在感は全くなく、どうしているの?という感じで、市場は外国人が“牛耳っている”状態にな
っています。

スポーツ業界やチームは活躍してくれそうな外国人を血眼になって探し、期待通りになれば人気が上が
り儲けられます。

私たちが株式投資で儲けるには、現実的に日本市場の状態から、外国人が魅力を感じて購入してくれる
会社を予想し、その会社を先回りして購入していくことですが、結構難しいことだと思います。

幸い日本へ訪れる外国人が年々増え続いています。
一時は「爆買い」という言葉が流行し、関係する「百貨店」「ドラックストア」「薬品」「装飾品」等
の会社の株価が上がりました。

今後も、訪日の外国人が日本の何を求めているのか、細かいリサーチをすることが成功の秘訣です。

「日本食」「日本のお酒」「テーマパーク」「ファッション」「アニメ」「温泉」「スポーツ観戦」
「日本の歴史・伝統文化体験」等々、関連する上場は・・・・・・

私たちが国内でお金の「勘定」を高めるためには、彼らの「感情」をゲットできるような「外国人化」を
目指しましょう。