トークショー&サイン会で得たモノ

先日、ショッピングセンター(アリオ八尾店)でミニトークショー&サイン会を開催させていただきました。
なんと、この日のために作っていただいた特設会場で13時と15時の2ステージも!
普段は、ショッピングモールの通路として使われている場所ということもあり、はじめはイベントを横目に行き交う人は多いものの立ち止まって聞いてくれる人はほとんどいませんでした。
しかし、トークショーが盛り上がるにつれて一人、二人、三人と足を止めて笑顔で聞いてくれる人が現れ、書籍を買っていただきました。
今まで、数えきれないほどの講演会やセミナー、研修をやってきましたが、これまでに得ることができなかったものを得られた気がします。
何の興味もない通りすがり人たちを、振り向かせ、立ち止まらせて、話を聞かせるには、相当な喋りのテクニックが必要だということです。
昔から路上で物を販売する露天商の口上は有名ですが、まさしく、この口上のテクニックに学ぶことが多いと感じました。

ここでは、有名なバナナの叩き売りの口上をご紹介しましょう。

「春よ3月 春雨に 弥生のお空に 桜散る 奥州仙台 伊達公が 何でバナちゃんに ほれなんだ バナちゃんの因縁 聞かそうか 生まれは台湾 台中の 阿里山麓の 片田舎 台湾娘に 見染められ ポーッと色気の さすうちに 国定忠治じゃ ないけれど 一房二房 もぎとられ 唐丸かごにと 詰められて 阿里山麓を 後にして ガタゴトお汽車に 揺すられて 着いた所が 基隆港 基隆港を 船出して 金波銀波の 波を越え 海原遠き 船の旅 艱難辛苦の 暁に ようやく着いたが 門司ミナト 門司は九州の 大都会 仲仕の声も 勇ましく エンヤラドッコイ かけ声で 問屋の室に 入れられて 夏は氷で冷やされて 冬は電気で うむされて 八〇何度の 高熱で 黄色くお色気 ついた頃 バナナ市場に 持ち出され 一房なんぼの たたき売り サアサア買った サア買った」

いかがですか?
一定のリズムを刻みながら 商品の特徴や魅力をふんだんに盛り込み、聞く人の想像力を高めて、心の中に染み渡らせていきます。
私の書籍もこの口上のように喋れたら、交通整理をしないといけないくらいの人盛りができていたかもしれなせんね。
まだまだ修行が足りないと痛感しました。

最後に今回このイベントに協力いただいたアリオ八尾店、丸善八尾アリオ店、FMちゃお、そして、祝日の大切な時間を私のために足を運んでいただいた皆さんに書面上ではございますが、この場を借りまして厚く御礼申し上げます。
ホンマ、おおきに!

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