「良い加減の投資法」⑫‐「アルファベット」編‐

こんにちは、金融・投資 教育コンサルタントの須原光生です。

私は近ごろ、企業名をはじめ、経済や金融・株式関係の記事や資料を読んだり、専門家の話を聞いたりし
ていると、アルファベットの頭文字の表現がやたら多く、どのような組織か・意味かなどの疑問を感じる
機会が増えています。

以前は語尾に日本語の呼び名や意味を表記してくれていましたが、日が経つにつれて、知っていて当たり
前的な扱いで省略傾向になって、理解していた言葉も記憶が薄れたり、よく似た頭文字列があると迷った
り、誤って解釈してしまうことも多々あります。

また、見慣れていない、聞き慣れていないアルファベットの頭文字の言葉も続々と出現して、まさにこの
方面も株式市場と同様に“外国化”が進んでいる状態で、時代に遅れているのかと不安や焦りや脅威までも
感じる今日この頃です。

一応、“押さえておいた方がいいアルファベット頭文字” を列記しておきます。
・PPAP        ペンパイナッポーアッポーペン(笑)
・GPIF        年金積立金管理運用独立行政法人
・NISA(ニーサ)   少額投資非課税制度
・iDeCo(イデコ)  個人型確定拠出年金
・REIT(リート)    不動産投資信託
・TOPIX(トピックス) 東証株価指数
・FOMC         米国連邦公開市場委員会

最近、投資の世界では、新しくアルファベット頭文字で“ESG”に力を入れている企業に投資をと言われ
るようになってきました。ご存知でしたか?

ESGは、環境(Environment)、社会(Social)、企業統治(Governance)
の頭文字を取ったもので、これら3つの観点を基にした投資法を“ESG投資”と呼ばれています。似ている
観点の頭文字でSRI(社会的責任投資)という言葉がありますが、最近ではESG投資のほうがより使
われる傾向になっています。

時代とともに新アルファベット頭文字が考えられ、投資法も進化(?)していますが、正直どの企業がE
SGやSRIの対象なのか個人投資家には判断しにくく、また、その企業に投資を行ったからとしても、
絶対に運用成果が上がる方程式も保証もない、全くぼんやりとした世界でしかありません。

時代が変わろうが常々私が提唱するアルファベット頭文字は、
「M=身近で」・「W=判り易く」・「N=なくてはならない」、
自分自身の生活に絡んだ、ブレのない “MWN投資” です。

「IT=情報技術」だけではなく「IT=痛みを伴う」が増す厳しい時代、NISAやiDeCoに “M
WN投資” を活用し、未来の勝ち組になり、最期は「PPC=ピンピンコロリ」の頭文字で終焉が訪れる
ような投資スタンスを心掛けましょう。