「良い加減の投資法」⑱‐「IPO(新規公開株)」編‐

こんにちは、金融・投資 教育コンサルタントの須原光生です。

最近私の周りでは、老後の生活費に対して「どれくらいの貯えが必要か?」「不足して、路頭に迷うので
は?」など、不安を感じている人がかなりいます。

総務省のデータによると、「高齢夫婦無職世帯(夫65歳以上、妻60歳以上で構成する夫婦無職世帯)」
の1カ月の生活費は平均275,700円、この数字を基にして生涯生活費を男女の平均余命で計算すると
95,018,400円と、1億円近くの金額になり、数字からはその不安が理解できます。
【参考】
夫婦二人の期間(19年間)275,700円    ×12カ月×19年=62,859,600円
妻 一人の期間(10年間)275,700円×0.7×12カ月×10年=23,158,800円
※夫の死亡で生活費は30%減、家の修繕費・余暇資金・万が一費用の900万円を加えて計算。

その反面、クレディ・スイスの調査レポートである「2016年度グローバル・ウェルス・レポート」によ
ると日本人の“ミリオネア”(資産総額100万米ドル超の富裕層:日本では億万長者)の数は、2016年
には2,826,000人、世界2位で富裕層も多いのは事実です。

平均的には、厚生年金等の受給で老後の生活費の約70%を補えているので、3,000万円くらいの貯えで
生活は大丈夫ですが、国民年金だけの人や年金を掛けていない人、土地・家などの不動産中心で現金化しに
くい資産の多い“ミリオネア”の人などは、早い時期から“現金ミリオネア”を目指した老後資金作りが必要です。

方法として、新たに上場する会社に夢を託す、「IPO(新規公開株)」の株式分割(1株を複数に分割
し、発行済株式数を増やすことで株主の持ち株数も増える。)に期待した投資法を紹介しておきます。

「IPO(新規公開株)」と言えば、まずは公募株の抽選に申込み、当たれば購入し、上場時は公募価格を
上回ることが大半なので、その時売却し短期に利益を得る行為と思っている人が多いと思いますが、その後
しっかり成長して、株式分割を行い株主の株数を増やしている会社がかなりあります。

【大きく夢が叶った代表例】
・ヤフー   1997年上場。公募価格は70万円。
1株→2株 株式分割 計13回実施。2013年1株→100株 株式分割
上場時1株株主は、現在819,200株の株主になっている。
現在1株約500円×819,200株≒4億1千万円になる!!
・セブン&アイ・ホールディングス(上場時はセブンイレブン・ジャパン)
1979年上場。公募価格1800円。1990年以降7回の株式分割。
上場時1,000株株主は、現在38,000株の株主になっている。
現在1株約4,400円×380,000株≒1億7千万円になる!!

「人生の“後悔”」にならないよう、直近の「IPO(新規“公開”株)」を行った会社や、「IPO」を行う
会社に注目し、株式分割を何回も得て大株主になる「夢への‟航海‟」に出発しましょう。