お口は幸いのもと!~乳歯から永久歯へ~

口内環境アドバイザー 小川夕佳

そろそろ、学校で歯科健診が行われるころでは?
最近のお子様は昔に比べて虫歯の数が減ってきているみたいです。
その代わり増えてきたのは、歯並びやかみ合わせについての項目で引っかかって来られるお子さん
食生活の変化などで顎(あご)の大きさが小さくなってきています。

しかし、生えてくる歯の大きさは変わりません。ということは、あふれてしまって歯並びがうまく並ばないというわけです。

よく勘違いされるケースを紹介します。
「下の前歯の乳歯の内側から大人の歯が生えてきているみたいなんです。先生、早く抜いてください!!」と慌てて来院されるお母さんがたくさんおられます。
このままでは、歯並びがぐちゃぐちゃになるのではないかと心配されるのは無理ありませんね。

しかーし、そんなに心配しないでください。
下の前歯の場合、乳歯の根っこを溶かしながら時たま内側から生えてきて乳歯を倒して出てくるものなんです!注意すべき点は、乳歯が揺れているかどうかということ。
乳歯がグラグラしていれば自然に抜けるでしょう。
もし、乳歯が全然動いていない場合は、歯科医院でレントゲンで確認してもらいましょう。たまに、永久歯の位置が悪く乳歯の根っこを溶かさずに出てきてしまう場合がありますので、そこで先生と歯を抜くべきかどうかを相談してくださいね。

ここで一番大事なことは、大人の方がよく口の中を観察できているかどうかです。仕上げ磨きをしながらしっかり確認してくださいね!