源氏物語「真木柱の姫」に学ぶ「思いの伝え方」

綺羅女プロデューサーOkeiです。

 

4月9日から11日まで、東京に行って来ました♪

11日に仕事が入ったので、前、前乗りです。

 

とりあえず行く日を決め、後から行きたい場所、会いたい人を

決めていくのがOkei流。

 

偶然知ったイベントに参加したり、

普段メールだけでやり取りをしている方の事務所へ挨拶に行ったり、

旧友と会ったり、東京の桜の名所を訪れたりして堪能しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今日は自分のブログも書きたい記事がいっぱいたまってて、

一日パソコンと格闘することになりそうです。

 

今回の登場人物は「真木柱の姫」

 

この姫は、前のコラムに書いた「髭黒の北の方」と髭黒との間の娘です。

髭黒と北の方は玉鬘の件で関係が険悪になってしまい、

北の方の父、式部卿の宮は娘に子どもたちを連れて実家に帰って来るように言います。

 

髭黒は世間体があったのと、何より娘の「真木柱の姫」を

とっても可愛がっていたので離れる気になれず、北の方を止めます。

 

しかし、髭黒が外出している時に式部卿の宮が強制的に、

娘である北の方と、その子どもたちを迎えに行って連れて帰ってしまいます。

 

その時に、父のことを大好きだった「真木柱の姫」は、

父の帰りを待つと言い張りますが、聞き入れてもらえず、

泣く泣く別れの歌を書いた紙を、家の柱の割れ目にしのばせたのです。

 

~今はとて宿かれぬとも馴れ来つる真木の柱はわれを忘るな~

 

今はこの家を出て行かなければならなくなったけど、

慣れ親しんだこの家の柱よ、私のことを忘れないで。

 

これは父に対するメッセージでもあります。

 

今のようにLINEで

「お父さんと別れるのは辛いけど、今はどうしようもなさそうです。

私のことを忘れないでね」

 

と伝えられるわけがなく・・・。

 

急に出ていくことになった姫が、

なんとかこの思いを父に伝えようと

泣きながら歌を書いて残す様子、胸が痛みました。

 

大人たちの事情に振り回されながらも、

自分の大切な思いを自分が置かれた状況の中で伝えられる術を考え、

残すことに成功した「真木柱の姫」だったのです。

 

自分に合った思いの伝え方は?

 

さっきはLINEのことを書きましたが、

今はいろいろな方法で連絡を取り合うことができますね。

 

でも、みんなが使ってるからとか、いつもこの方法だから

というのではなく、今この気持ちはこの方法で伝えようとか、

たまにはこんな方法はどうかな?というように、

その時々にできる伝え方を考えてみるのも面白いと思います。

 

Okeiが続けているのは年賀状。

正直に言うとちょっと大変。

 

でも、それがきっかけでまた縁が再開することがあるんですよね。

 

特に今は同年代の子育てが落ち着いてくる、

仕事も安定してきている、そういう年代なので、

ずっと縁が遠かった同級生と久しぶりに再会できたりします。

 

また、カフェに行っておいしいものを食べた時には、

写真を撮ってSNSでつぶやいたりもしますが、

Okeiがしているのは「おいしかったです!」と

お店の人に直接伝えること。

 

とってもいい気分でお店を出ることができます。

 

自分らしく、その場に合った伝え方、考えてみませんか?

 

次のコラムは「女二の宮(落葉の宮)」です。

 

Okeiのホームページ(4月にリニューアルしました♪)

綺羅女アリュール