NIKKEIプラス1から読み解く由美子流うんちく VOL.19 上司とエスカレーターに   「先に乗る?後に乗る?」

 

和ごころコンシェルジュの裏野由美子です。

 

4月に入りあちらこちらで、真新しい制服やスーツに身を包んだ

新入生や新入社員の姿を見かけるようになりました。

まだまだ制服やスーツに着られている様子が新鮮ですね。

 

また、緊張の面持ちで、上司と同行している新入社員の方を見かけると

「頑張れ! 笑顔・笑顔!」と応援したくなります。

 

これから、社会で頑張っていかれる方々のために

今回は、上司と同行の際のマナーについてお伝えしたいと思います。

 

ちょうど4月1日付の「NIKKEIプラス1 マナーのツボ」に

上司とエスカレータに乗る際

「先に乗るのが正解か」「後に乗るのが正解か」という記事が

載っていました。

 

新入社員のマナー研修では「エレベーターの乗降マナー」については

 

乗る順番は、自分が先! 中に人がいる場合は上司(お客様)が先!

降りる順番は、上司(お客様)が先!

 

などほかにも詳しく説明を受けていると思います。

 

では、エスカレーターの場合は、どちらが先に乗るのでしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

答えは、

 

 

上りの場合は、上司が先!

下りの場合は、自分が先!です。

 

エスカレーターは目線で人間関係をはかるため、

目線が下にくる方が下位になります。

 

上りの場合は良いのですが上司が先で良いのですが、

下りの場合は、もし上司が先で自分が後に乗ると

上司を上から見下ろしてしまうかたちになってしまいます。

 

ですから下りの場合は、

「上司より先に乗る」のがマナーです。

 

しかし、上司がこのマナーを知らない場合は、

「先に乗って失礼な!」と思われるかもしれませんので、

「お先に失礼します。」と一礼して乗るとよいでしょう。

 

 

あくまで、状況を見て上司が先に乗りそうな場合は、

割り込んでまで先に乗る必要はありません。

相手に合わせるのもマナーです。

 

乗っている途中も上司に背中を見せないよう

少し斜めに立つようにすれば完璧ですね。

 

降りたら端に寄って上司が降りるのを待ち、

上司を先に通してから歩きだしましょう。

 

新入社員がちゃんとマナーを学んでいるのに

上司がそのマナーを知らない場合が多々あります。

 

新入社員の方は混乱するかもしれませんが、

たとえエスカレーターで上司を上から見下ろすかたちになっても

知っている者が相手に合わせることで

相手に恥をかかせないのも大切なマナーです。

 

 

第6回目のコラムで「エスカレーターの片側空け右か左か」

大阪・東京・京都では違う。というコラムを書きましたが、

 

もし、東京や京都から大阪に来られた上司と同行する場合は

エスカレータに乗る際は、大阪は右側に立ち左側を空けることを

話のネタに、お伝えしてあげると良いかもしれませんね。

 

新入社員の方は今しっかりマナーを学んで

来年の新入社員の方を混乱させないようにしてくださいね。