【女性の起業】一粒で三度おいしい着物写真家

巣立ちの春、SNSでも「卒業」「合格」の嬉しい報告を目にする機会が多くなりますね。
わが家も娘が中学校を卒業し、先日卒業式が執り行われました。

学校行事は、いつも写真やビデオ撮影に忙しい私ですが、今回は写真をプロにお任せしました。


今日は卒業式でお世話になった写真撮影と着付けの両方のサービスを提供しておられる着物写真家さんを紹介したいと思います。

「卒業式は着物で・・と思ったものの、着付けもヘアセットも、と考えると断念してしまった」という方もいらっしゃるのではないでしょうか?

私も宮参り以来袖を通していない着物を小学校の卒業式に、と思いましたが、結局断念してしまいました。

今回、そんな私の救世主となったのが着物写真家さん。
ヘアセット+着付け+写真撮影を一人で引き受けてくださり、貴重なシーンを残してくださいました。
お陰で義父からいただいた着物も日の目を見ることができ、想い出深い一日になりました。

元々着物がお好きで、お子さんが15歳の頃から、「娘の成人式には振袖を着せてあげたい」との思いで着付けを学んでおられた彼女。
その後写真事務所で事務のお仕事に就かれます。プロが撮った着物姿の写真を見て「もう少し帯あげをしまった方が綺麗なのに」「ああ裾が下がっている」と着崩れが気になるなど「撮影現場に分かる人がいたらお直しできただろうに」と残念に思うことがあったそうです。

着物を着て写真を撮ろうと思うと、美容室でヘアセット、着付けも手配し、そして写真の撮影依頼、それぞれに費用が発生し、時間調整も必要です。

そこで、もっと気軽に美しい着物姿で思い出のシーンを残せるようにと、写真とヘアセットも学ばれました。

卒業式当日、私は朝7時30分までに化粧をして自宅で待機。
到着後、早速カーラーで髪を巻きながら、着付けをスタート、予定通り9時には家を出る事ができました。
次はカメラマンとして学校へ同行。

別々に手配しなければならなかったら、今回も着物は諦めていたことでしょう。
また、途中で何かあっても「着つけのプロが付いている」という安心感も大きかったです。

卒業式会場では私達と離れてカメラアングルの良いポジションへ。
閉式後は友達と戯れる娘の姿やそれを見守る私たちの姿、親子三人語らいながら歩く姿など自分では撮影できないシーンも沢山撮影してくださっていました。

「大好きな着物と大好きな写真を活かして、一生の記念になるアルバムを作りたい」と、複数の技術の組み合わせで、オンリーワンの存在となられた彼女。
先日は東京へ出張しておられました。
大学の卒業式にレンタル用の袴を持参し、4人分の着付けと撮影でお客様に喜ばれていらっしゃいました。

着物レンタル+着付け+ヘアセット+写真撮影と一粒で三度も四度もおいしい「着物写真家」のお仕事は、お客様の晴れの日をさらに晴れやかに輝かせる“希業”です。

しなやか希業コンシェルジュ 小谷晴美