お米道楽な日々 ~田んぼの土の味~

新米を求めて丹波の宮垣農産さんへお邪魔したときのこと。
そろそろおいとましようと思っていたところに、東京からお米屋さんがいらっしゃった。

その方は、こだわりの米を全国各地の農家さんから直接仕入れ、東京で販売されている。
仕入れ先の農家さんを収穫直前に訪問し、自分のところに入荷される予定の米の田んぼの状況を確認されているらしい。

まずは、ドローンを飛ばし、上空から稲の様子を撮影された。撮影の目的はわからなかったけど、単純に見ていて楽しかった。
そのあと、田んぼにズカズカと入っていき、何をされているのかよくわからなかったが、どうやら数値を測っていらっしゃったみたい。で、最後に稲を一株引っこ抜いて戻ってこられた。
これを3か所の田んぼで繰り返し、作業所へ戻った。

持ち帰った稲を水でざっくり洗い、根の状態を見る。
匂いを嗅ぐ。
根の中心あたりのきれいそうな場所の土を指で少し取って口に入れる。

そんなことをして何がわかるの?と思いつつ、促されるままやってみた。
3か所の土は、匂いも味も全く違った。土の味見は躊躇したけど、最後に舐めた土は「これは美味しいかも」と思ってしまい、笑えてきた。その土の田んぼはオーガニック栽培で、肥料も一番いいものが使われていると聞き、自分の舌に自信を持っていいのかな?と嬉しくなった。

 

美しい暮らし研究家 あきやまひろみ
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