怒りと上手に付き合うには?

アンガーマネジメントファシリテーターの福ちゃんです。

先日、久しぶりに「はぁ!?」と怒りを感じる出来事に遭遇しました。

仕事で京都の海沿いの街に行った時の事。

駅から仕事先までは少し距離があり、雨が降っていたので

タクシーを利用しようとタクシ―乗り場に行きました。

タクシー乗り場のベンチにスマホをさわっている男性が一人座っていましたが

タクシーが停まっているにも関わらず乗る気配はありません。

そこに一人の女性がやってきて座っている男性をチラッと見て

乗らない事を確認してタクシーに乗車しました。

「ベンチに座っている男性はタクシーに乗るつもりはないんだな」と認識した私は

次に来たタクシーに乗ろうとしました。

もちろん男性はなんの反応もなくスマホを見続てけています。

すると、タクシーの運転手さんが私に

「先に並んでいる人がいるでしょ」と注意をしたんです。

その声を聞いた男性が

「いや、急いでないので先に乗ってください」と言われたので

安心して乗ろうとすると

また運転手さんが「いや順番だから!」と今度は少々きつい口調で私を制止しました。

「本当にお先に乗ってください。急いでないので」と再度男性が言うと

「譲り合うなら違う場所にいきますよ!」と今度はドアを閉めて

走り出そうとするではありませんか。

私の頭は「???」マークでいっぱいになりました。

男性は、渋々「わかりました。乗ります」と言い

私の顔を見て小さな声で「おかしいよね?」とつぶやきながらタクシーに乗車されました。

残された私は「不愉快、理不尽」という感情が沸いてきて

すご~く腹が立ってきました。

そこから5分、タクシーは来ず「焦り」というイライラも加わって

なかなか怒りを消すことが出来ませんでした。

でも、やっと乗る事ができたタクシーの運転手さんがとてもいい方で

「雨の中長い時間待ってくださったんですか?」

「あの場所(出講先)なら歩くと少し遠いですよね。バスでもちょっと不便だし」

など少し方言の混ざった言葉で声をかけてくださり

「この運転手さんのタクシーで良かったかも☆」と思えるようになりました。

 

企業様での研修はとてもいい雰囲気で終了。

帰りは担当の方が駅まで送ってくださり楽ちんに

帰路につくことができました。

その頃には、私がタクシーの運転手さんに感じた「不愉快、理不尽」などの

感情は、仕事の達成感や担当の方の心配り、

乗ったタクシーの運転手さんの言葉ですっかり消されていました。

冷静になると

「あの運転手さんはとても正義感が強い人なのかもしれないな。

順番は守るべきだというべきがあるんだな」と思えるようになりました。

 

何度がコラムの中でも触れていますが

私達は、色々なネガティブな感情(第一次感情)がいっぱいになり

何かのきっかけで溢れた時に怒りの感情になります。

たまった第一次感情を抜く方法はいくつかありますが

幸せな事、楽しい事を考え、ネガティブな感情を押し出すというのも

ひとつの方法です。

些細な事でも「楽しいな」「幸せだな」「ラッキーだな」と考え

第一次感情を押し出す事が出来れば

心に余裕ができ冷静に物事を考える事ができます。

 

アンガーマネジメントに

「ハッピーログ」というテクニックがあります。

これは、幸せだと感じた事を書きだし、10点満点で点数をつけるというもの。

書く事で「よく考えてみると楽しい事、幸せな事がたくさんあるな」と感じる事が出来ます。

書くのが面倒ならお風呂の湯船につかりながら

今日1日のハッピーな事を思い出してみるというのもいい方法かもしれませんね。

ぜひ、やってみてください。

 

名前は言えませんが、あのタクシー会社に

アンガーマネジメント研修を提案してみようかしら・・

大阪のおばちゃんはタダではおきまへんで~。