貯蓄の最大の敵は、“節約”?

「特売」や「バーゲン」の文字をよく見かける季節になりました。
この文字を見ると何故だか財布の紐が緩んでしまいます。「安いから」、「お得だから」とついつい買っていますが、果たして本当にそうなんでしょうか?
小学生にお金の授業を実施する際、一番多いテーマが「欲しいモノと必要なモノの違い」です。老若男女、誰が考えても、欲しいモノを買うより、必要なモノを買うほうが賢いお金の使い方というのは分かっています。
しかし、目先の欲望に負けて欲しいモノを買い、自分の中で言い訳を取り繕い、「いつか必要になるから」「ないよりある方がいい」などと衝動的に買ったことを正当化する傾向があります。

更に問題なのは、欲しいモノでも必要なモノでもないのに「安いから」「お得だから」といって買っていることが多いと思いませんか?
「特売」や「バーゲン」も然ることながら、普段の買い物でも「割引シール」を見ると購買意欲が増してきます。
2割引、3割引、半額、90%offなどの誘惑のシールによって、そもそも買う予定でもないものに手が伸びてしまいます。

同様に「まとめ買い」にも大きな落とし穴が潜んでいます。
みかんを2個欲しくてスーパーへ行くと、「1個100円」、「5個400円」との表示があった場合・・・。
「5個400円」の方が安く買えます。まとめ買いすれば一つ当たりの値段は安くなりますが、必要な数の金額(2ケ200円)から見れば、多くのお金(5ケ400円)を支払ったことになり、貯蓄できるはずだったお金(200円)がなくなったともいえるのです。
過去に増量タイプのドレッシングやジャムを買って賞味期限切れになったことはありませんか?

貯蓄をするためには、いかに支出を減らすか、現金収支(キャッシュフロー)がポイントとなります。

節約することは、大切なことです。しかし、「節約」もやり方を間違えればマイナス効果になるということです。

年末年始の物入り時には、くれぐれも賢く節約してくださいね。
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