お金が好きやねん!〜実家慕情〜

財産を相続して1番頭を悩ますのが、生まれ育った実家ではないでしょうか?

親と同居していれば、引き続き住み続けるだけで大きな悩みのタネになることはありませんが、誰も住まなくなった実家の活用には苦労している人が多いようです。
解消するには借家にするか、売却する方法が考えられますが、簡単なことではありません。
社会現象の一つでもありますが、人口が減少し、地方だけでなく都会においても空き家の増加が問題となっています。
放っておくと近所や周辺の方々に迷惑をかけてしまう可能性もぬぐいきれません。

このような問題に対して行政も様々な対策をとっていますので、その一例をご紹介します。
「空き家バンク制度」を御存知ですか。
空き家を買ったり、借りたりする人を対象に物件を紹介する制度です。
この制度を利用するためには、登録が必要で、その条件としては、
* 空き家に定住し、または定期的に滞在できる方
* 空き家を利用することとなったときは、地域住民と協調して生活できる方
* 賃借人としての義務を果たせる方
* 暴力団員でない方または暴力団もしくは暴力団員と密接な関係を有しない方

利用者が登録を行ってから、交渉(仲介)に入るまでは市の職員も同席するので、移住時での困りごとなどがあれば「移住コンシェルジュ」または「空き家対策係」が相談に乗ってくれます。
具体的な手順としては、
1.利用者登録申出書を市へ提出
2.市から「利用者登録決定通知」または「利用者登録却下通知」が届きます。
3.市から「利用者登録決定通知」が届いたら、資料の請求および物件見学の予約が行えます。
4.物件見学会を行います。
5.気に入った物件があれば「空き家バンク制度交渉申込書」を市へ提出します。
6.市から「交渉開始通知」が届きます。届いたら、選択された不動産業者から連絡が入ります。
7.仲介する不動産業者へ物件に関する交渉内容を伝え交渉を行ってもらいます。
8.納得できる交渉結果が得られれば、契約となります。

利用登録にあたっての注意点
* トラブル回避のため物件所有者との直接交渉はできません。お聞きになりたいことなどは、市の窓口へ問い合わせてください。
* 物件見学を行った際の口頭でのお申し込みでは商談の開始になりません。購入または賃貸を決めた物件は、「空き家バンク制度交渉申込書」を市へ提出してはじめて商談開始となります。
* 「空き家バンク制度交渉申込書」を市が受け付けた時点で、申込者は商談開始となり、それ以降は当該物件については、他の利用登録希望者の受付は行いません。
* 商談開始後、市が指定する不動産業者へ「交渉開始通知」を発送しますので、この通知後、不動産業者を介して交渉に入っていただきます。
* 交渉中に、利用登録者が、無断に物件所有者との直接交渉を行いトラブルが発生した場合、市は一切関与しません。
* 「物件登録者」に脅迫・威圧的・高圧的な態度を取られるなど交渉に影響がある場合は、利用登録者の登録を抹消します。
* 購入した物件のトラブル対応、苦情、瑕疵・耐震・性能保証などは市では行っていません。

「空き家バンク」では、より安心で安全な物件を流通させるため、インスぺクションや住宅性能評価、耐震診断により、住宅のコンディションを検査し、この検査結果をもとに適正な建物の価値を判断し、不動産評価額を出すことで売る人も買う人も納得できる取引を実現する「安心住宅プラン」も準備しています。 〈三重県伊賀市HPより抜粋)

上記のように各地の行政機関で様々な取り組みをおこなっています。
思い出のいっぱい詰まった実家の活用を地元の役所で一度尋ねてみてはいかがでしょうか?