お金が好きやねん!墓じまい

先祖代々この土地で生まれ、家族を作って、年老いて亡くなる。
そして次の世代も同じようにこの土地に根付い人生を全うする。そんな輪廻を繰り返しながら家を守り、先祖が眠るお墓も長〜い間引き継いできました。

しかし、現代の生活スタイルを考えると生まれた土地から離れず、そのまま実家を相続し、お墓を守りながら余生を過ごすことは大変難しくなっています。
子ども達は都会に働く場を求め、その土地で新たな家族を作って、生まれ育った土地には帰って来ないケースが多く見られます。

将来的に実家はどのようにすればいいのか、お墓はどうなるのか?

相続により田舎の財産を取得してもお荷物になるものがたくさんあるに違いありません。
現金化できるものは分けやすくて、もらって嬉しい財産ですが、不動産に関しては、字を見てわかるとおり動かない財産で使い勝手が非常に悪く、分けにくいという特徴があります。その上、維持する為には多額の費用がかかることもしばしば。
財産を持つことで大きな負担となり、相続したことが家計を圧迫させる原因になりかねません。

お墓に関してはもっと複雑で遠くて墓参りができなかったり、守る人がいない場合も考えられ、最終的にはお墓を撤去したり、近くの墓地に遺骨を移転や改葬などの「墓じまい」を考えなければいけないかもしれません。

一般社団法人全国優良石材店のホームページによると墓じまいするには様々な手続が必要となるようです。勝手に移動したり、墓を潰すことはできません。

①寺院や霊園などの墓地の管理者への届出
→新しいお墓に移転する場合「受入証明」「埋葬証明」、別の移転先へ改葬する場合「改葬許可証」などが必要。改葬する場合は、墓地や墓石を準備する。
②閉眼供養
→お墓から遺骨を取り出す際に行う儀式。
③離檀
→墓じまいする際にお寺へのお礼「離檀料」を渡す。
④お墓の解体・撤去・更地
→それぞれの業者へ相談・見積もりを取る
⑤納骨・法要・諸手続き
→納骨式の法要とお布施が必要。行政への届出

とにかく、時間と費用がかかるので家族でしっかり相談して決めましょう。