笑いはキャラクターから

 笑わせる「魔法のネタ」を拾っても上手く使わないと宝の持ち腐れとなったしまいます。
 大爆笑にするのも白けさせるのも魔法のネタを操る魔法使いのキャラクター次第です。
 まずは、自分が講演という舞台に立った時にエンターテイナーとしてどのようなキャラクターを演じるのかによって魔法のネタの使い方は異なります。

 鉄板と言われる誰が話しても笑いを取ることのできるネタですらキャラクターに合わないセリフにしてしまうとスベってしまいます。
 キャラクターは持って生まれた天性の姿と作り上げる本来とは別人の姿が融合して生まれます。
 舞台に立っているキャラクターと普段のキャラクターとが大きく異なる人は少なくありません。しっかり自分自身のキャラクターを固めて、それに合ったネタの使い方をしてこそ 、大爆笑になる魔法のネタとなるのです。

 見本とすべきは落語家です。
 同じ演目でも演者によって笑いの質が大きく異なります。表情や言い回し、間の取り方などの違いが、それぞれの演者のキャラクターとなり、独自の個性を輝かせながら笑いを誘ってきます。
 まさしく落語は演者のキャラクターを楽しむ演芸であると思います。
 是非一度、寄席で落語を見て、自分に近いキャラクターの落語家や目標にしたい落語家を探してみてはいかがでしょうか?

 そこにはあなたにとって魔法のネタを上手く使うためのヒントがきっと隠れているはずです。自分のキャラクターを知ることが笑いを極めるための第一歩なのです。

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