NIKKEIプラス1から読み解く由美子流うんちく VOL.31「花を贈るときの注意点」

和ごころコンシェルジュの裏野由美子です。

 

11月になりましたね。

この時期(11月2日~11月6日ごろ)は

七十二候(1年を72等分した)では、楓蔦黄(もみじつたきなり)といい、

北国や山々では紅(黄)葉に色づいて来る頃です。

大阪はこれからでしょうか。

みなさんは紅葉を観に行かれますか?

 

草木が黄色や紅色に染まることを「揉み手」といったのが

紅葉(もみじ)の語源とされております。

また、紅葉といえば楓(かえで)をさしますが、

楓は葉の形が「蛙の手」に似ているので、

「かえで」と呼ばれるようになったそうです。

 

当店でも、この季節は料理に紅葉を飾り皆様に秋を感じていただいております。

 

毎年、夏には青楓、秋には紅葉を持って来て下さるお客様がいらっしゃいます。

「庭に木があるから取ってきた」と、さらっとおっしゃるのですが、

当店にとっては、とても気の利いた手土産です。

 

このように相手の欲しいものをさりげなく手土産にする。

これって簡単なようで難しいですよね。

 

みなさんも手土産に悩まれたことはありませんか?

 

今回のNIKKEIプラス1はこの手土産について

特に花を持っていく時の注意点についての記事が載っていました。

 

まず花を贈るときの注意点は、贈る目的だそうです。

 

誕生日などのお祝いには、大きくて色のはっきりした花が良いでしょう。

相手の好きな花が分かっていたらその花を贈ります。

 

ただ、病気やけがで入院されている方へのお見舞いは、

相手が好きな花でも香りが強い花や色がきつい花は避けた方がいいですね。

また、根がついている花も「根つく」と「寝付く」が同じ語になるので、

避けましょう。

(最近の病院は花の持ち込みを禁止いている所もあるので、事前に確認してくだい)

 

お葬式の場合は白い花を贈る方が多いのですが、

白い花を見ると悲しみが込み上げ辛くなる方もいらっしゃるので、

四十九日が過ぎてお花を持っていく場合は、

淡いお花のほうがいいかもしれませんね。

 

お花屋さんに、目的や贈る相手の年齢、雰囲気、好みなどを伝えると、

喜んでもらえる花を選んで作ってくださいます。

 

お花もそうですが、手土産は、

やはり相手に喜んでもらえるものを選ばないと、逆効果になりますね。

 

 

相手に喜んでもらえる手土産を送るには、何よりも相手の好みを知ることです。

そのためには、普段から相手の行動や発した言葉を

よく観察し覚えておくことが大切です。

金額の多少ではなく、その人の事を想っての品なら喜んでくださると思います。

 

ちなみにそんなに深い付き合いでもなく相手の好みもわからない場合は、

お花は無難なので、お花を贈る方が多いのですが、

お花は見栄え良くしようと思うとお値段も結構張ってしまいます。

 

私は、ちょっとした贈り物や手土産の場合は、

皆さんが普段自分では買わないものを贈るようにしています。

 

例えば、季節限定の特大イチゴや、ワインボトルに入った緑茶など、

同じお値段でも価値があるものを贈るようにしています。

 

お花なら2,3本しか買えませんが、特大イチゴ一粒なら「うわぁ~」となりますし、

同じ値段のワインなら普通か安物と思われますが、

ワインボトルに入った緑茶なら「こんなに高いものを」となります。

 

このように少し視点を変えて手土産を選んでみてはいかがですか。