源氏物語「斎宮の女御」に学ぶ「自然体で掴む幸せ」

綺羅女プロデューサーOkeiです。

 

今日は新宮でお仕事です。新宮といえば、和歌山と三重の県境。

Okeiが住んでいる有田地方から車で3時間です。

同じ県内とは言え、かなり遠いので、朝からの仕事の時にはいつも前泊します。

 

年に4~5回訪れるのですが、そのたびに神倉神社や速玉大社、

新宮城跡などに行き、おひとりさま観光しています。

 

 

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さて、今回の登場人物は「斎宮の女御」(後の秋好中宮)です。

源氏とは因縁の中だった、六条御息所の娘です。

 

朱雀帝が即位するときの斎宮に選ばれて伊勢に行くのですが、

その時には母の六条御息所が源氏との縁を断ち切ろうとついてきたんでしたね。

 

そして、冷泉帝が即位するときに都に戻りますが、母、六条御息所は体調を崩し、

自分亡きあとの娘を案じて源氏に託すのです。

「娘に手出しはしないように」と、きちんと釘をさして。

 

珍しく、源氏は斎宮の女御のことは、女性として見るのではなく、

養女としてきちんとした扱いをします。最後までそうしてほしかったけど

やっぱり後々言い寄ってしまうのですがね・・・。まったく源氏は・・・。

 

源氏と藤壺の宮との話し合いの上、斎宮の女御は冷泉帝に入内することになります。

 

当初、先に入内していた弘徽殿の女御(頭の中将の娘)と冷泉帝の方が仲が良かったのですが、

斎宮の女御には絵心があり、絵が好きな冷泉帝に気に入られるようになり、後に中宮となります。

 

宮中の女性の多くは、帝の愛情を得ようと必死、また、

その姫たちの後ろ盾の皆さんも必死。

 

だけど、斎宮の女御は「私が、私が」というのではなく、優しく、おっとりとしていて、

趣味が合うということからす~っと冷泉帝の心の中に入っていったのです。

 

自然体でいることの強さというか、美しさというか・・・。

自分を飾りすぎず、背伸びしすぎず、

本来の自分らしさで勝負するのが一番だと感じました。

 

その、おっとりとした性格なのに、源氏に言い寄られた時には

全くなびきませんでした!Okeiはそこが好き!(笑)

 

次のコラムは「雲井の雁」です。

 

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