源氏物語「玉鬘」から学ぶ「筏下り」な生き方

綺羅女プロデューサーOkeiです。

 

確定申告の時期に突入して、いつになく不機嫌です。

どうして、毎日とは言わなくても、毎月、いや、

2か月に1回でもちゃんと記帳してこなかったんだろう・・・。

 

って、毎年思うんだけど、いつも途中で挫折して、

この時期パソコンと格闘することになってしまうのです。

ようやく、7割くらいは終わった感じで終わりが見えてきました!

もうひと踏ん張り頑張ります!

 

さて、今日の登場人物は「玉鬘」です。

源氏が夕顔と出会う前に、当時の頭の中将との間に生まれた女の子です。

 

その後源氏が夕顔といい関係になったと思ったら、

物の怪につかれて急死しちゃった夕顔。

夕顔のことはこっちのコラムに書いています。

 

その後、近しい人たちと九州へと流れていき、

二十歳になるころ、頼るあてもなく京へ戻ります。

そこで奇跡的に夕顔の女房だった右近との再会を果たし、

それを聞いた源氏は、本当は頭の中将の娘であるのに、

自分の娘が見つかったとして迎え入れます。

 

実の父娘ではなく、しかも、玉鬘はとても美しく聡明で・・・。

源氏が放っておくわけがなく、何度も迫るのですが、

玉鬘は上手にかわすので、さすがの源氏も強引なことはできないままになります。

 

よっ!玉鬘!なかなかやりますね♪

 

その後源氏が玉鬘の将来のことを考え、

本当の父親である頭の中将(内大臣)にも真実を言って会わせ、

宮仕えに出そうとしますが、その直前、

前々から求婚してきた髭黒が強引に来て、結婚することになっちゃいます。

 

本当に、波乱万丈な人生。

 

上品で雅な源氏に比べ、優しいけれどもおしゃれな感じはない髭黒。

玉鬘は憂鬱な時期を過ごしますが、

子どももでき、後には髭黒の人柄の良さも実感できるようになり、

幸せを感じるようになるのです。

 

キャリアの理論に「山登り筏下り」という考え方があります。

 

「山登り」とは、目標を頂上に掲げ、それに向けて上っているような生き方。

「筏下り」は流れに逆らわず、流されていく生き方。

 

どっちを選ぶ?ではなくて、人生には「山登り」をした方が良い時期もあれば、

そうではない時期もある。

急な流れの中にいる時にはむしろ、その流れに身を任せた方が

良い結果になることだってある。

 

そういう考え方です。

 

玉鬘の生き方の大半は「筏下り」

でも、その生き方を良しとして受け入れて幸せになれるのならば、

それもいいよね、と思えます。

 

Okeiはどうしても、流れに逆らってでも

登っていきたいタイプだから、時々へとへとになっちゃいます。

 

そろそろ筏下りの時期だな、と、

自分を俯瞰することも必要かな~と思う、今日この頃。

 

次の登場人物は「近江の君」です。

 

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