「NIKKEIプラス1から読み解く由美子流うんちく VOL.18 相手の名前が出てこない」

和ごころコンシェルジュの裏野です。

 

先日、当店によく来られるお客様から、

お会計の時に「今日は、会社の名前で領収書をちょうだい。」と言われました。

「はい」といいながら、領収書を書こうとすると

 

その方の会社の名前が出てこない・・・

「どうしよう・・・会社の名前何だったっけ?」

その方のお名前は知っている。

しかし、会社の名前は~

あれ!!お聞きしたことないのでは?

もしかして、試されているのかと思いながらも、素直にお聞きしようとしたら、

 

「言ってなかったな? とお名刺を出してくださった。」

「恐れ入ります。」と言いながらも、申し訳ない気持ちでいっぱいになった。

 

 

今回の「NIKKEIプラス1 マナーの壺」は

相手の名前が出てこない時の対処方法についてです。

もし、ばったり道でお会いして相手から挨拶をされた時

相手の名前が思い出せない場合。

 

丁寧で控えめなやり取りを心がけて会話のヒントから

推理するのが近道とのこと。

まずは自分の事を話して反応を見る。

仕事の話をして反応がなければ、仕事関係ではなさそうと推理し

「名刺が変わりましたので、よろしくお願いいたします。」などと

改めて自己紹介するのも良い方法だそうです。

 

 

有名な故田中角栄氏のエピソードでは、

大臣室に来た官僚一人ひとりの名前をフルネームで呼んで、

相手を感激させたそうだが、

そんな角栄氏でも名前を忘れることがあり、

握手をしながら「君の名前はなんだっけ?」

と聞き、相手が苗字を答えると、

「苗字はわかっているよ。下の名前はなんだっけ?」と、

相手を傷つけずに聞き出していたそうです。

さすがですね。

 

 

逆に、相手に名前を覚えてもらおうと思えば、

名刺に工夫を凝らしたりする方もいらっしゃいますが、

時間より回数(単純接触効果やザイアンスの法則といわれています。)を

重ねる方がいいですね。

 

 

店でも一回、何時間もいらっしゃるお客さまより、

短い時間でも何回も来られるお客さまのほうがすぐに覚えますね。

 

名前はその人のアイデンティティーであり間違えることはマナー違反とされていますが、

相手の名前が出ないときでも、慌てず笑顔で接することを心がけましょう。