和ごころコンシェルジュの裏野です。
先日、当店によく来られるお客様から、
お会計の時に「今日は、会社の名前で領収書をちょうだい。」と言われました。
「はい」といいながら、領収書を書こうとすると
その方の会社の名前が出てこない・・・
「どうしよう・・・会社の名前何だったっけ?」
その方のお名前は知っている。
しかし、会社の名前は~
あれ!!お聞きしたことないのでは?
もしかして、試されているのかと思いながらも、素直にお聞きしようとしたら、
「言ってなかったな? とお名刺を出してくださった。」
「恐れ入ります。」と言いながらも、申し訳ない気持ちでいっぱいになった。
今回の「NIKKEIプラス1 マナーの壺」は
相手の名前が出てこない時の対処方法についてです。
もし、ばったり道でお会いして相手から挨拶をされた時
相手の名前が思い出せない場合。
丁寧で控えめなやり取りを心がけて会話のヒントから
推理するのが近道とのこと。
まずは自分の事を話して反応を見る。
仕事の話をして反応がなければ、仕事関係ではなさそうと推理し
「名刺が変わりましたので、よろしくお願いいたします。」などと
改めて自己紹介するのも良い方法だそうです。
有名な故田中角栄氏のエピソードでは、
大臣室に来た官僚一人ひとりの名前をフルネームで呼んで、
相手を感激させたそうだが、
そんな角栄氏でも名前を忘れることがあり、
握手をしながら「君の名前はなんだっけ?」
と聞き、相手が苗字を答えると、
「苗字はわかっているよ。下の名前はなんだっけ?」と、
相手を傷つけずに聞き出していたそうです。
さすがですね。
逆に、相手に名前を覚えてもらおうと思えば、
名刺に工夫を凝らしたりする方もいらっしゃいますが、
時間より回数(単純接触効果やザイアンスの法則といわれています。)を
重ねる方がいいですね。
店でも一回、何時間もいらっしゃるお客さまより、
短い時間でも何回も来られるお客さまのほうがすぐに覚えますね。
名前はその人のアイデンティティーであり間違えることはマナー違反とされていますが、
相手の名前が出ないときでも、慌てず笑顔で接することを心がけましょう。