ある事件をアンガーマネジメント的に見てみると・・Part2

こんにちは。

アンガーマネジメントファシリテーターの福ちゃんです。

前回は、東花園駅でおこった事件について

クレームを言った乗客の皆さんの怒りをアンガーマネジメント的に

解釈してみました。

ある事件をアンガーマネジメント的に見てみると・・Part1

今回は、車掌さんの行動をアンガーマネジメント的に考えてみます。

まず、高架から飛び降りた車掌さんは

「もう嫌だ~」と叫んでいたそうです。

きっと車掌さんは、その日の出来事以外にも

「疲れた、困った、辛い、悲しい、情けない・・」などの

ネガティブな第一次感情が心の器のなかに

溢れんばかりに溜まっていたのでしょう。

そして、どうしようもない事にたいしてクレームを言ってくる

乗客に対応している間に「理不尽だ」という第一次感情が加わり

心の器からイライラ水が溢れ怒りの感情となって表出。

もう止めることが出来ず

制服を線路に投げ捨て高架からから飛び降りる・・という

行動に出たのだと思います。

その結果

余計に混乱を招く事になり

マスコミにも取り上げられ

近畿日本鉄道の社員として作り上げてきたものを

壊す結果になってしまいました。

もちろん

一歩間違えば命を落とすことになったかもしれません。

私達は怒りを感じた時

やってはいけないことが一つだけあります。

それは反射です。

反射的に怒りの言葉を出す

態度に出す

その行動は後悔する事につながります。

売り言葉に買い言葉的な行動は

絶対に避けなければなりません。

日本アンガーマネジメント協会では

怒りの感情のピークは6秒間だと

皆さんにお伝えしています。

怒りを感じた時

6秒間が怒りの感情のピークなので

深呼吸をしたり

手をグー、パーしたりして

6秒間は怒りの感情をSTOPさせることが大切です。

この車掌さんも

反射的に自分が怒りの行動に出るのではなく

落ち着いて乗客の怒りの下にある

不安や焦りや疲れの水を抜く対応をする事が

車掌として一番大切な仕事だったと思います。

 

さて、

この車掌さんには多くの人から

穏便な対処を願う「嘆願書」が出されているそうです。

冷静になった車掌さんは

今頃自分のした事をきっと「後悔」しているのではないでしょうか。

アンガーマネジメントは

怒った事を後悔しないための心理トレーニング。

ぜひ、この車掌さんにも

学んでほしいな~と思います。

そしてまた

コッテコテの大阪を走る近鉄電車の車掌として

復帰してくださる事を個人的には願います。